ベトナム派遣は2023年から始まった事業です。
団体内外の日本人学生をベトナムの送り出し機関に派遣します。
学生は送り出し機関で技能実習生と共同生活を行い、日本語学習の支援を行います。
事業概要
事業名 | 学生ベトナム派遣事業 |
活動地域 | ベトナム・ハノイ |
主な対象 | 来日前の技能実習生 |
主な活動内容 | ・送り出し機関での日本語学習支援 ・技能実習生との共同生活 ・ベトナムから日本への労働力輸出に関する研究 |
担当 | ベトナム派遣事務局 |
特徴
技能実習生への日本語教育
送り出し機関では毎日、実習生への授業を持ちます。生徒は入校後すぐの実習生から出国直前の実習生まで幅広く、授業も工夫が必要です。かるたや折り紙で日本語や日本文化に触れられる機会を作ったり、日本の歌で複雑な文法や発音に慣れてもらうなど試行錯誤を重ねて授業を進めます。るたや折り紙で日本語や日本文化に触れられる機会を作ったり、日本の歌で複雑な文法や発音に慣れてもらうなど試行錯誤を重ねて授業を進めていました。同世代だからこそ授業内での会話も弾み、すべての授業が楽しく、意味あるものとなります。
技能実習生との共同生活
ベトナムの技能実習生訓練センターの寮で一緒に生活します。朝から晩まで同じ生活をすることで、技能実習生の日本人とのコミュニケーション能力を高めるだけでなく、我々も彼らの生活や価値観についての理解を深めます。
技能実習生の家庭訪問
ベトナムからやってくる技能実習生の多くはベトナムの地方からやってきます。派遣の中では休日を使って、実習生の実家の訪問を行います。彼らの実家ではご家族との懇談を通して彼らにとっての日本や子供の技能実習への期待について理解を深めています。
こうした実習生の実家訪問は彼らがどんな所からやってきたのか、今までどんな生活をしてきたのか理解を深める上で非常な重要な機会となっています。
技能実習に関する調査・研究
技能実習生やベトナムの労働者送り出しについて現地の専門家や行政機関を訪問し、知識を深めています。こうした調査・研究活動の中で得た学びは当団体の様々な活動に活かされています。
派遣体験談
この派遣は渡航費から食費などの生活費まで負担の全額を団体の経費として行くことができます。そのため、派遣前には技能実習に関する勉強ややさしい日本語のトレーニングなど、準備の段階から頑張ることが沢山ありました。(食事のトレーニングまで!)
首都ハノイに到着した翌日から送り出し機関での技能実習生との寮生活が始まります。朝早くからランニングがある軍隊のような規則正しい生活が最初は不安でしたが、同部屋の女子たちが優しくて、同世代の友だちと同じ感覚で付き合えて、固いベッドや厳しい生活にも案外すぐに慣れることができました。
送り出し機関では毎日、実習生への授業を持ちます。生徒は入校後すぐの実習生から出国直前の実習生まで幅広く、授業も工夫が必要でした。かるたや折り紙で日本語や日本文化に触れられる機会を作ったり、日本の歌で複雑な文法や発音に慣れてもらうなど試行錯誤を重ねて授業を進めていました。それでも同世代だからこそ授業内での会話も弾み、滞在中のすべての授業がそれぞれとても楽しかったです。
滞在中は滞在先以外の送り出し機関や行政施設を訪問し、現場から行政まで幅広い関係者のお話を伺うことができました。こうした見学で得た学びと、私たちの経験を通じて、この派遣では日本の多文化共生や技能実習についての理解を深めることができました。
派遣後も、神奈川県庁から「ベトナムフェスタin神奈川」での講演の機会をいただくなど、派遣を通して学んだことを一般の方々に発信する活動に取り組んでいます。
2023年8月派遣リーダー
荘司 遥香